何が起きているの?
病院で処方された新しい軟膏は前のものより効いてはいるようでしたが、大きな改善は見られませんでした。
それに、トイレの時間は短くなるどころか、ますます長くなる一方です。
毎朝、お友だちと待ち合わせて一緒に登校していましたが、いつトイレから出られるか分からないようになってしまい、先に行ってもらうことが増えていきました。
息子に言わせると、この頃からお腹の痛みが出てきたらしいです。
痛みはまだそこまで強くなかったからか、息子は腹痛については何も言いませんでした。
お恥ずかしいことに、この時点で、親の私は息子の腹痛について気づいていません。
ただ、長引くおしり事情に私も夫も言葉にできない不安を抱いていました。
夏休み中は特に大きい変化もなく、新学期の前に予約どおりに再診。
その時、息子が先生に腹痛があることを伝えているのを聞いて、私も初めて知ることになります。
軽い腹痛アリ、下痢はナシ。
膿瘍は悪化してるわけでもなく、良くなっているわけでもなく…
その時は軟膏に加えて、整腸剤が処方されました。

整腸剤は効いている気がする、といった具合でした。
お腹もおしりも現状維持のような状態で、またそこから1か月程が過ぎます。
10月に入って、学校の体重測定の結果を持ってきた息子。
本人は「やせた~」と喜んでいるような口調ですが、半年前と比べて5キロ減ってるじゃありませんか!
やせたかな?とは思っていましたが、毎日顔を合わせているからか、そこまでやせているとは想像していませんでした。
ちょうど春くらいから身長もすごい勢いで伸びていたので、やせたというより身長が高くなってきて体がスッとしてきた、と勝手に思っていたのも事実です。
ともあれ、「こんな短期間に何もしないで5キロ減とはこれは普通のやせ方じゃない!」と結果を持って急いで受診しました。
先生もこれはおかしいということで、大腸の内視鏡検査をすることになったのです。
でも、検査予約日は1か月半ほど先の12月。
「12月ですか?!」と言いましたが、目に見える緊急性がない + 予約が混んでいるということで早めることができないと言われてしまいます。
「大きい病院じゃ仕方ない」と言い聞かせながら、あせる気持ちを抑えていました。

この受診のあたりからでしょうか。
だんだん息子の食欲が減っていきました。
キツキツに入れてた2段スリム型お弁当箱も、「おかずもご飯も半分にして」と息子がお願いしてくるようになったのです。
その頃から下痢も始まり、自転車で学校に行くのがしんどいと口にすることが増え始めました。
坂だけではく、平面を走るのも少ししんどいと言うのです。
息子の体に何が起きているのか分からない不安だけが大きくなっていきます。
検査がある12月までの1か月半がとてつもなく長く感じる日々でした。


